自分と同意見や好ましい意見を
周りに集めたほうが快適です。
あたりまえのことですが…。

けれども、自分と意見が違うものにも
そこに実はヒントがあったり
キラリと光るものがあります。

なので、あえて私は、
自分とは意見が違うものにも注目します。

例えば、出版社勤務のころのお話です。

数か月先に発行される雑誌についての
企画会議が毎月ありました。

各編集者が自分の企画書を
持ち寄って会議に臨むのですが
雑誌のコンセプトや雰囲気を
よくつかんで企画を挙げてくる者もあれば

「え？　なんでこんな企画を？」と
不思議に思う企画を挙げてくる者もいました。

企画が通りやすいのは
おのずと前者でした。

しかし、後者は実はタイトルが
秀逸なことがよくありました。

そこで、この秀逸なタイトルだけいただき
本人が出した企画内容を総入れ替えして
ひとつの企画として成立させることもまま。

そういうのが当たったりしてました（笑）

もうひとつ。

アジア雑貨店に勤務していた頃
香港や中国に買い付けにいったとき
オーナーから「櫻木さんの好みやお店の
コンセプトとは違う商品を少し混ぜて」と
アドバイスされていました。

確かに、それは正しくて
違うものは数も少ないこともあるのでしょうが
確実に売れていきました。

なので、あえて“異色のもの”を取り入れる、
そこに注目するというのは
マンネリ化を防ぎ
面白い化学反応が生まれる可能性を
秘めているということかもしれません。

誰かとコラボするというのも
その一例でしょう。

いつもはオーダーしないメニューを
食べてみることだって。

その感覚を試してみたければ
できることはあれこれありそうです。

多くの人がこれを試してみたら
そこここで斬新なものが生み出されるんじゃないかと思っています。

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